米国における『歯学部大学院プログラム』の意義は、臨床医としての専門医を育てるという事が、大きな目的の一つであります。もちろん、後に研究や教育に力をいれる先生方もいらっしゃいますが修了者の大多数が卒後、開業専門医としての道を選びます。米国では"学位(Master of Science, Philosophy of Doctorなど)"を取得するにはこの専門医プログラム終了後、若しくは専門医プログラムと同時に学位取得のためのプログラムをさらに追加していく形を取る事になります。(プログラムによっては最初から組み込まれています)この専門医プログラムを終了すると、アメリカ歯科医師会(ADA)によって認可された各専門分野の学会(歯内療法分野ではAAE)認定の専門医として登録されます。
 日本ではまだ歯内療法分野において専門医制度は導入されておらず、米国のような臨床専門医を育てるプログラムもありません。今後、社会の中でその必要性が取り上げられ、専門医制度が確立する事を私は願ってやみません。
>> ペンシルバニア大学歯学部歯内療法学科 Postgraduate Program